近年、サステナブル、サステナビリティの観点から注目度の高い、
〝人工ダイヤモンド〟
人工ダイヤモンドって偽物?本物?値段は?
見分け方とかってあるの?
世間はどう思ってるんだろう?
価値は?どうやってできるの?
この記事では、どこを見ても難しく書いてある、
人工ダイヤについて必要な情報だけをわかりやすく
まとめます!
この記事で知れる内容
・2.化学的にも物質的にも天然ダイヤモンドと同じ!?見分け方は?
・1.人工ダイヤと合成ダイヤって違うの?
人工ダイヤモンド、合成ダイヤモンド、ラボグロウンダイヤモンドなどさまざまな呼び方がありますが、
すべて同じものを指しています。
一般的には
〝人工ダイヤモンド〟
のほうがわかりやすい為か認知があります。
ですが、専門家やジュエリー業界の人は
〝合成ダイヤモンド〟
と呼ぶ人が多く、
合成ダイヤが正式な名称
です。
海外では、 Laboratory Grown Diamond(ラボグロウンダイヤモンド)、Synthetic diamond(シンセティックダイヤモンド)と呼ばれます。
・2.化学的にも物質的にも天然ダイヤモンドと同じ!?見分け方は?
天然ダイヤモンドと人工(合成)ダイヤモンドはもはや、
天然か?合成か?
という違いくらいしかありません。
💎化学成分
💎結晶構造
💎光学的特性
💎物理的特性
これらすべてが同じです。
さらに詳しく見るとこんな感じ。
こ、これはもう本物といって良いレベルですね、、、ゴクり
熟練した鑑定士でも天然と人工(合成)を見分けるのが難しいと言われるほどのレベルに達しています。
現に日本では、質屋が人工ダイヤモンドを400万円で買い取ってしまったという事例もあるほど。
ポイント
天然ではないがダイヤモンドであることは間違いない。
人工ダイヤと天然ダイヤ、何が違う? 見分け方
ただ天然ダイヤモンドとは違う点も実は存在します。
結晶系の違い
- 天然ダイヤモンド=八面体
- 人工ダイヤモンド=八面体面と立方体
結晶構造は同じでしたが、結晶構造を作る結晶系に違いがあるため、
専門の鑑定機器を使えば天然か?人工か?わかる
ようになっています。
見分け方
確実に判別したい場合は中央宝石研究所などの専門機関に持ち込むといいでしょう。
レーザー刻印の違い
人工(合成)ダイヤモンドの製造者によってはダイヤのガードル部分にレーザー刻印が施されている場合があり、
ロゴマークもしくは〝Lab Grown〟〝Laboratory Grown〟などの刻印が入っていることがあります。
見分け方
一般人が見分けを付けるには10倍ルーペでガードルを確認するくらいですね。
鑑定の違い(日本の場合)
- 天然ダイヤモンド=4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)などのグレードを記載した〝鑑定書(かんていしょ)〟が発行可能
- 人工ダイヤモンド=天然か合成かを記載した〝鑑別書(かんべつしょ)〟が発行可能 希望があればグレード表記もできるが簡易的な内容になる
・3.人工(合成)ダイヤが注目される理由とは?
人工(合成)ダイヤが注目される理由としては大きく分けて2つの理由があります。
💎サステナブル・サステナビリティ・エシカルの観点(世間が注目)
💎ダイヤモンド供給最大手デビアス社が人工(合成)ダイヤモンド事業に参入(業界が注目)
サステナブル・サステナビリティ・エシカルの観点
天然のダイヤモンドには、
〝紛争ダイヤモンド〟
という問題があります。
ダイヤモンド産出量が世界7位のアフリカですが、アフリカでは天然ダイヤモンドで得た収益が
内戦の紛争資金として多く使用
されるという事実があります。
ダイヤモンドを売る→売った資金で兵器を購入する→資金が続き長期化
という状況があり問題視され、それを解決するのが、
〝人工(合成)ダイヤ〟
と言われています。
ダイヤモンド供給最大手デビアス社が人工(合成)ダイヤモンドに事業参入
かつて世界のダイヤモンドすべてを支配した言われる、最大手デビアス社が2018年に人工ダイヤモンド事業に参入すると発表しました。
これまで人工(合成)ダイヤには否定的な立場をとり、人工かを見分ける装置の開発や、天然の価値を訴えるキャンペーンにも参加していただけあり、
あのデビアスが!?という反応が多く、
業界は人工(合成)ダイヤに注目せざるを得ないというような雰囲気です。
・4.人工ダイヤのメリット
人工ダイヤモンドには天然ダイヤモンドとは違ったメリットが大きく分けて5つあります。
💎カラーが自由自在=人工の為、天然では非常に希少で手に入らないピンクや、ブルー、レッドなどが市場で見られます
💎カット(形)も自由自在=天然ではあまり見かけない珍しいカットのダイヤも豊富
💎大きさも自由自在=製造過程で時間をかければかけるほど大きくできるので大きさに上限はありません
💎価格が天然の10分の1=デビアスが展開するライトボックスでは市場価格の約10分の1とされています
💎環境問題に良い=紛争ダイヤや不当労働などの問題の解決につながる
このような感じで人工(合成)ダイヤモンドにはさまざまなメリットがあります。
・5.人工(合成)ダイヤの製造方法
上の表を見ていただくとわかりますが、
合成ダイヤの製造方法には、
HPHT法とCVD法という2種類の製造方法があります。
どちらの製造方法で出来たダイヤにも特徴はありますが、どちらの方法であろうと、
実際に消費者が目にする人工ダイヤモンドは見た目の差はない
と考えて大丈夫です。
ただ、CVD法のほうが設備投資も大きくかからないことなどメリットが多い為、
人工ダイヤモンド製造の新規参入企業はCVD法を選ぶことが多く、こちらが一般的になるのが予想できます。
ちなみに、
業界をざわつかせた人工ダイヤモンドブランド、LIGHAT BOXでは、CVD法のほうが効率的と考えており、CVD法を採用
しています。
LIGHAT BOX=天然ダイヤモンド供給最大手デビアス社が発表した人工ダイヤモンドブランド
・6.人工(合成)ダイヤモンドの価格と価値
人工(合成)ダイヤモンドのメリットでも前述しているように、
人工(合成)ダイヤモンドの市場価格は天然ダイヤモンドの10分の1
という価格設定になっています。
0.25カラット=200ドル(約¥22,000)
1カラット=800ドル前後(¥90,000)
といった感じになっています。
人工(合成)ダイヤモンドの価値
現在天然のダイヤモンドには資産としての価値があるものもありますが、それは稀少価値が高いからであって、
人工でいくらでも生成が可能な人工ダイヤモンドは現在の天然ダイヤモンドの様な資産価値はつかないと予想できます。
人工(合成)ダイヤは販売当初は生産コストなどの理由から、
天然ダイヤの2倍もの価格で販売されていた時代もありましたが、
近年、技術の発達で生産コストが低下と、多くの企業が参入している背景もあり、
現在では天然ダイヤの10分の1というところまで下がっています。
近年まで天然ダイヤモンドの市場価格をコントロールしてきたデビアス社のCEOブルース・クリーバー氏は、
『これまでになかった手頃なファッション・ジュエリーを提供する』
と語っており、人工ダイヤは〝手頃〟という前提で事業を進めています。
あくまで資産的価値ですが、人工ダイヤの価値は高いとは言えない
・7.人工(合成)ダイヤモンドはどこで買う?ブランド
人工ダイヤについてはある程度理解ができた!
海外では結構店舗が増えてると聞くけどどこで買えるの?
国内で買える人工ダイヤブランドまとめ
人工ダイヤが買えるブランドがさらに知りたいかたはこちらの記事も参考にしてください。
・8.この記事のまとめ
はい!というわけで人工ダイヤについてをまとめてきたわけですが、
最後に簡単にまとめます!
→同じ。正式名称は合成ダイヤです。
・2.化学的にも物質的にも天然ダイヤモンドと同じ!?見分け方は?
→天然か?人工か?の差はあるがダイヤモンドであることは間違いない。専門機関で見分けるのがベター
→サステナブル、エシカルの観点。値段が天然の10分の1など
→カラー、カット、大きさなど自由自在
→HPHT法とCVD法の2種類。CVD法のほうがメリットが大きい
→天然の10分の1の価格。価格は技術が上がるにつれて安くなってきている。
→PRIMAL、SHINCA、SJXWなどのブランドで国内でも購入可能
こんな感じ!
ご参考に!
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