↑こちらのサムネイルですでにオールドヨーロピアンカットについて大体はわかると思います!
ですが今回はもう少し詳しく解説していきます!
業界者にも、これから購入してみたい!という人にもわかりやすく解説するので是非参考に。
この記事を書いた人
- ジュエリーバイヤー歴10年
- 元ジュエリーブランド店長
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この記事で知れる内容(目次)
・1.オールドヨーロピアンカットとは
オールドヨーロピアンカットの特徴、ラウンドブリリアントカットとの違い
オールドとモダンの間!サーキュラーブリリアントカットとは
オールドヨーロピアンカットの年代
オールドヨーロピアンカットは何面体?
オールドヨーロピアンカットの価値
オールドヨーロピアンカットのグレードの考え方
オールドヨーロピアンカットとラウンドブリリアントカットはどちらが綺麗?
・3.オールドヨーロピアンカットダイヤモンドのリングやピアスが買えるブランド
・1.オールドヨーロピアンカットとは
こちらがオールドヨーロピアンカットダイヤモンド。
オールドヨーロピアンカットとは、
18世紀に登場し主にヨーロッパで使用されていたダイヤモンドのカットスタイルで、18世紀のアンティークジュエリーに多く見られます。
現代は最も輝くように数学的に計算された〝モダンラウンドブリリアントカット〟が主流ですが、
このモダンラウンドブリリアントカットが登場する前の主流のカットスタイルです。
↑こちらの画像で大体のことをまとめたので、
ここまで大体のことはわかるようにしてますがさらに詳しく知りたい人は読み進めてみてください!
オールドヨーロピアンカットの特徴、モダンラウンドブリリアントカットとの違い
オールドヨーロピアンカットの特徴をまとめると、
💎テーブル面が狭い
💎クラウンが高さがある
💎全体的に厚みがありゴロンとしている
💎キューレットがカットされている、そのため正面から見た時に中心に穴のような模様がでる
💎モダンラウンドブリリアントよりも正確で対象的ではない
💎モダンラウンドブリリアントよりも光の明暗が細かくなく大きい
こんな感じです!
もっと専門的に正確な特徴をまとめると、
💎テーブルサイズ:53%以下
💎クラウンの角度:40度以上
💎ロワーハーフファセットの長さ:60%以下
💎キューレットのサイズ:やや大きい~大きい
こういった定義をGIA(世界で最も権威のある宝石鑑定機関)が定めています。
オールドヨーロピアンカットの年代
オールドヨーロピアンカットの年代をまとめると、
💎1750年頃までオールドヨーロピアンカット
💎1880年頃に登場したサーキュラーブリリアント(オールドヨーロピアンとモダンブリリアントの過渡期のカット)
💎1950年代以降に登場したモダンラウンドブリリアント(現代のカット)
だそうです!
オールドとモダンの間!サーキュラーブリリアントカットとは
サーキュラーブリリアントカットとは、
オールドヨーロピアンカットとモダンブリリアントカットの間の時代のカットです。
基本的にはオールドヨーロピアンカットに似ていますが、キューレットが小さかったり、テーブル面が大きかったりと、
オールドヨーロピアンの定義には合わないが、モダンラウンドブリリアントカットでもない
というものです。
オールドヨーロピアンカットが生まれてからも、
ダイヤモンドカット職人はより美しく完璧なプロポーションを求め試行錯誤していた時代で、
オールドヨーロピアンとモダンブリリアントの間にはいくつもの過渡期的なカットが存在します。
トランジショナルカットとも呼ばれます。
オールドヨーロピアンカットは何面体?
オールドヨーロピアンカットは
モダンラウンドブリリアントカットと同じく57面、または58面のファセットがされています。
面の数は同じですが、カット方法に差があります。
オールドヨーロピアンカットの価値
オールドヨーロピアンカットは、もちろん品質にもよりますが、
モダンラウンドブリリアントカットと比べると全体的には手頃な価格な場合が多いです。
ただ同じサイズや形を大量に用意することが出来ないので大量生産が前提のブランドでは取り扱いができません。
大手ジュエリーブランドや一般的なジュエリーブランド、例えば百貨店のジュエリー売り場のブランドでは、ほぼ取り扱ってないです。
見る機会も少ないので、貴重さはありますね!
オールドヨーロピアンカットのグレードの考え方
オールドヨーロピアンカットのGIAダイヤ鑑定書には、カラー、クラリティ、カラットの表記は入りますが、
エクセレント、ベリーグッド、グッド、フェアー、プアーなどのカット評価は記載されません。
ただ、Old European Brilliantという表記が付きます。
オールドヨーロピアンカットダイヤはGIAの正確なカット基準が生まれる前のカットなので、
『カット基準を満たそう!』というつもりでカットしていないです。
そのため、後から決められた現在のカット基準で判定してしまうと、フェアやプアーなどの低評価判定を受けてしまうことになってしまうためです。
オールドヨーロピアンカットとラウンドブリリアントカットはどちらが綺麗?
どちらの方がより輝くか?という意味であれば、
現代のラウンドブリリアントカットのほうが綺麗と言えるでしょう。
ただ、オールドヨーロピアンカットの魅力を〝輝きの多さ〟だけでは判断するのは非常にもったいないです。
ゴロンとしたダイヤモンドのシルエット、明暗がはっきりとした味のある色味や輝きから感じられる〝天然の鉱物感〟は現代のラウンドブリリアントカットからは味わえない魅力でしょう。
・2.オールドマインカットとの違い
こちらはオールドマインカットダイヤモンド。
アンティークジュエリー界ではオールドヨーロピアンカットの他に、〝オールドマインカット〟という言葉よく聞くかと思いますが、
オールドマインカットとは、
オールドヨーロピアンカットのさらに前の時代のカットです。
オールドヨーロピアンカットよりもさらに左右非対称で円形でなく、テーブル面も大きく、クラウンもさらに厚みがあります。
・3.オールドヨーロピアンカットダイヤモンドのリングやピアスが買えるブランド
オールドヨーロピアンカットのダイヤモンドは基本的にアンティークジュエラーで購入できます。
人気が高くおすすめのアンティークジュエラーをまとめておきます!
💎Victorianbox
→オールドヨーロピアンカットを含めたたくさんのアンティークジュエリーからオリジナルジュエリーも販売しています。SNS人気も高く、フォロワーからの信頼も厚い人気ブランドです。
💎Diamond Antique
→オールドヨーロピアンカット、オールドマインカット含めたくさんのダイヤモンドルースを販売しています。ルースだけでなくCollect jewelという製品メインの販売サイトも運営。
・4.この記事のまとめ
はい!というわけで今回は、
オールドヨーロピアンカットとは
ということでまとめました!
最後にこの記事を簡単にまとめます!
→8世紀に登場した、現在主流のモダンブリリアントカットの前の主流のカットで、アンティークジュエリーに多い。
→オールドヨーロピアンカットよりも前のカットで左右非対称で円形でなく、テーブル面も大きく、クラウンもさらに厚みがあるカット
・3.オールドヨーロピアンカットダイヤモンドのリングやピアスが買えるブランド
→おすすめはVictorianboxさんとDiamond Antiqueさん
といった感じです!
ご参考に!
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