オンラインショップで〝貝パール〟って表記の商品があるけどこれって本物のパール?冠婚葬祭もOK?
貝パール(シェルパール)というのを購入したんだけど、、これって天然のパール?
【貝パールとは】
と検索してきた方が多いかと思いますが、
今回はジュエリー業界歴10年のいわゆる筆者が〝貝パールとはなんなのか?〟についてまとめます!
この記事を読むメリット
💎貝パールが忖度なしにどういうものなのかわかりやすく理解できる
💎納得したパール選びができる
💎貝パールと他パールの違いが視覚的にわかる(動画比較)
この記事で知れる内容
・3.動画で比較!素人でもわかる?真珠(パール)と貝パールの見た目の違い
・5.貝パールは冠婚葬祭にはあり?マナーとか周囲の見られ方とか、、、
・6.理解しておきたい!貝パールは剥がれる?貝パールの耐久性
・1.結論!貝パール(シェルパール)とはどんなもの?本物?偽物?
はい、というわけで↑こちらの写真が貝パールです。
結論から言うと貝パールとは、
本物の真珠(パール)ではありません。
簡単に言うと
〝真珠(パール)に限りなく似せて作られた人工パール〟
です。
ただ世の中に数多く存在する人工パール、、、樹脂パール、コットンパールなどのなかでは限りなく本物の真珠に近く、
見た目も成分も本物の真珠に寄せて作られている
ので、ぱっと見は完全に本物の真珠(パール)です。※粗悪な貝パールは除く
・2.簡単理解!真珠(パール)と貝パールの決定的な違い
本物の真珠(本真珠)と貝パールの決定的な違いは、、
💎本物の真珠(本真珠)=宝石
💎貝パール=工業製品
という違いです。
まずが本物の真珠(本真珠)というものがなんなのか?を簡単に理解する必要があります。
本物の真珠(本真珠)とは?超簡単に
貝の体内で生成された真珠(パール)。
貝の体内に核(貝を球体に削ったもの)を人為的に入れる→貝の体内で核に真珠層が巻かれる→世間で見るパールになる
つまり養殖ではあるものの、貝の特性を利用した言わば〝天然〟と言えます。
〝貝から採れた真珠(パール)=本物。本真珠〟
という感じです。
対して貝パールは、、、
貝パール(シェルパール)とは?超簡単に
人の手によってつくられた人工パール(フェイクパール)。
貝を削って作った球体にパールエッセンスを塗り、乾燥させそれをなんども繰り返す→磨き仕上げる
※パールエッセンス=塗ると真珠の様な光沢を放つ液体。魚の鱗に着色剤、結合剤を混ぜて作られたもの
つまり生産工程がすべて人工の〝工業製品〟であると言えます。
〝完全人工のパール=パールに似せた製品〟
という感じです。
💎貝パール→生産工程が完全人工の人工パール
💎本真珠→貝の体内で生成される天然(養殖)パール
※アコヤパールのみを本真珠と指す人もいますが、今記事では貝で育つ本物の真珠=本真珠としています。
・3.動画で比較!素人でもわかる?真珠(パール)と貝パールの見た目の違い
こちらどっちが貝パールかわかりますか?
うーん、、ちょっと自信はないかも、、、
現在販売されてい多くの貝パールはパールを見慣れていない素人、、であれば判別は結構難しいです。
というわけでこちらは動画で比較したものですが、どっちが貝パールか見破れましたか?
正解は右です。
昔の貝パールや質の低い貝パールであれば、プロが見れば簡単に判断出てきましたが、近年の貝パールは結構綺麗です。
筆者のパートナーに、予備知識なしで、
実際に両者を見比べてもらいましたがどっちが本物でどっちが人工かわかってなかったです。笑
どう判断するかというと、
本真珠(アコヤパール)は何層にも巻かれた真珠層から生まれる真珠特有の光、干渉色(ピンク色の光)が強く奥行きのあるツヤ感なのに対し、
人工である貝パールには干渉色がなく見た目がのっぺりしています。
ちなみに業界者である筆者は遠目で見たらわからないですが、近くで見ればわかります。
最近の貝パールはかなり綺麗に出来ていて、素人には見分けはつけにくいが、業界者やちょっと詳しい人であれば結構わかる。
・4.真珠と貝パールの見分け方
じゃあ素人では判別は難しいってこと?
パールを譲ってもらったんだけどこれが本物なのか判別したい、、、
素人でも判別できる方法はあります!
パール同士の表面を軽くこすってみる
ネックレスであればネックレスの両端を持って、
〝2つのパールをくっつけてこすってみてください〟
💎本物の真珠(本真珠)=ザラザラする
💎貝パール=工業製品=ツルツルする
この違いがあります。
素人であればこれが一番判別がわかりやすく簡単
です。
※強くこすりすぎる傷つけるので気を付けてください。
1珠1珠の個性
本物の真珠(本真珠)である場合は厳密に言えば全く同じ珠というのはありません。
エクボ(表面のへこみ)や光の映り込み、形など、、、1つ1つよーく見ると違いがあったりもします。ですが、
貝パールの場合はすべてが均等に綺麗に揃っていることが多いです。
あまりにも整い過ぎていて逆に不自然、、
いろんなパールを見てきているとこういう違和感を覚えたりして判断できたりします。
・5.貝パールは冠婚葬祭にはあり?マナーとか、周囲の見られ方とか、、
結論から言うと、
〝葬儀に貝パールはあり〟
です。
意外にみなさん知らない人が多いですが、
葬儀用のいわゆるブラックフォーマル専門店などで売っているパールネックレスはほとんど貝パールもしくは人工パール
なぜか?やはり値段が関係します。
パールやアクセサリーに興味のない人にとって、人生で限られた回数しかない葬儀や喪のシーンに数万円以上するパールはな、、、って人も多いのです。
ネット上では『なしでしょ!』って人もいれば『ありでしょ!』って人もいますが、
どうしても悩んでしまった場合は、
〝なにも着けないという選択肢〟
もあります!
そもそも葬儀などの喪のシーンではマナー的に言えば装飾品はマストアイテムではありません。
着けたければ着ければいいという感じなので
『あなた!なにも着けてないなんて常識知らずね!』
なんて親戚がいたら
『うるせえ情弱!』
と言い放ってやると良いでしょう。
・6.理解しておきたい!貝パールは剥がれる?貝パールの耐久性
貝パールの耐久性は低くはありません。
本物の真珠(本真珠)と比べると強度は落ちますが、剥がれたり割れたりなどの破損は普通に使用していれば起こりません。
ただ雑な扱いや適当な扱いをしていると表面が剥がれたりもします。
これに関しては本物の真珠(本真珠)でも剥がれることもありますので同じです。
ただ、テリツヤが失われたりなど、劣化のスピードでいうと本物の真珠(本真珠)のほうが少々早くデリケートです。
本物の真珠(本真珠)も貝パールも剥がれや劣化もするが、
大事に扱う!という前提であれば劣化などの観点で悩むことはない
・7.え、意外に安い?知っておきたい他の選択肢
おそらく貝パールを選ぶほとんどの人が、
〝本物の真珠(本真珠)よりも安いから〟
という理由か、貝パールを本物と思って買うかのどちらかだと思います。
本物の真珠(本真珠)で安かったらどうですか?
もちろん人にもよりますが、
本物の真珠を選ぶのではないでしょうか。
💎アコヤ真珠=1つの貝から基本1つしか採れない。価格も高い。クラシックな立ち位置
💎淡水真珠=1つの貝から複数個採れる。価格は天然の中ではもっとも安価。カジュアルな立ち位置
貝から採れる本物の真珠のなかでも上記の様な種類があって、
淡水真珠なら上手に探せば貝パール同様の値段で購入することも可能です。
またはある程度質を落としたアコヤ真珠なら貝パールよりちょっとだけ予算を足せば選べます。
というわけで冠婚葬祭やフォーマルなシーンで使える本物の真珠がお手頃価格で買えるショップをまとめておきます。
貝パールを検討しているのであれば、
このあたりも選択肢に入れてみてはどうでしょうか?
・8.この記事のまとめ
はいというわけで、
貝パールとは?
最後に簡単にまとめます!
貝パールとは、、
💎真珠に限りなく似せた〝人工〟パール
💎素人の判断は結構難しいが、プロが見れば貝パールか本物か?は結構わかる
💎冠婚葬祭には問題なく着用可能
💎選択肢としてはありだが、探せば天然のパールでも同等の値段で探せる!
こんな感じです!
ご参考に!
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