トリプルエクセレントとエクセレントは結構違う!
ダイヤモンドのカット評価上位である、
〝トリプルエクセレント〟と〝エクセレント〟
実ははっきりとした評価の違いがあります!
トリプルエクセレントとエクセレントの違い
トリプルエクセレント(3EX)=ダイヤのカットグレード、研磨、対称性の3つすべてがエクセレント評価
エクセレント(EX)=ダイヤのカットグレードはエクセレントだが、研磨、対称性どちらか、もしくはどちらもエクセレント以下
このような違いがあります。
引用元:GIA公式サイト https://www.gia.edu/JP/home
世界でもっとも権威のある宝石鑑定機関である、GIAの鑑定書の赤線部分を見てもわかるように、
CutGrade(カットグレード)=Execellent(エクセレント)
Polish(研磨)=Execellent(エクセレント)
Symmetry(対称性)=Execellent(エクセレント)
という評価がされています。
この場合は
トリプルエクセレント評価のダイヤモンド
ということになります。逆に、
CutGrade(カットグレード)=Execellent(エクセレント)
Polish(研磨)=Very Good(ベリーグッド)
Symmetry(対称性)=Execellent(エクセレント)
このような評価の場合は
エクセレントカット扱い
になります。
トリプルエクセレントとエクセレント、、見た目はどう違う?
見た目の違いは正直に言ってしまうと、
そこまで大きな違いはないです。
トリプルエクセレント、エクセレントのダイヤを2つ並べて、
『どっちがトリプルで、どっちがエクセレントでしょうか!?』
という問題を出されたら、相当熟練したバイヤーとかでない限り、
ジュエリー業界の人でも結構ハズします。
少なくても店員レベルなら余裕で外すでしょう。
素人さんでしたら相当なこだわりがない限りは、必ずしもトリプルエクセレントでなくてもよく、
エクセレント評価でも充分
と言えます。
でもトリプルエクセレントはちゃんとすごい!
トリプルエクセレントは、
CutGrade(カットグレード)
がエクセレントなのは固定で、その他に、
Polish(研磨)
Symmetry(対称性)
があると書きましたね。トリプルエクセレントとエクセレントの見た目は
そこまで大きな違いはない
と言いつつも、
このPolish(研磨)とSymmetry(対称性)は
なかなか捨てきれない要素
でして、この2つの要素が良いとどのような違いがあるのか?
ポリッシュ(研磨)
ポリッシュ(研磨)評価が高く、限りなく平らに研磨されたカット面は、光の反射が強くなり、
強い白い輝き(ブリリアンシー)を放つ
シンメトリー(対称性)
シンメトリー(対称性)評価が高く、プロポーションの良いダイヤは、光の分散が最大限引き出され、
虹色の輝き(ファイア)が強くなる
Polish(研磨)とSymmetry(対称性)もこだわり、トリプルエクセレントを選ぶと、
白い輝きと虹色の輝き
がより強くなるというメリットがあります。
白い輝きと虹色の輝きについてはこちらの記事でも解説しています。
H&C(ハート&キューピッド)との関係・エクセレントカットの範囲
特殊なスコープでダイヤモンドを覗き込んだ時に↑の画像のように、
左:矢(キューピッド)
右:ハート
が浮かび上がるダイヤは、
H&C(ハート&キューピッド)評価
というものがつきます。
この矢とハートは、
ダイヤモンドのカットグレードが高くプロポーションの対称性に優れる且つ+〝光学的〟にも対称性に優れたダイヤ
にしか現れなく、
対称性がエクセレントである、トリプルエクセレント評価のダイヤモンドには当然このような、矢とハートの模様が現れます。
ですが、上の画像のようにはっきりと模様が見えるものではなく、
はっきりと模様がでないもの、例えば矢の一部分が薄い、中心がズレているなどのものは、
H&C評価がつかないトリプルエクセレントもあります。
逆に、
CutGrade(カットグレード)=Execellent(エクセレント)
Polish(研磨)=Very Good(ベリーグッド)
Symmetry(対称性)=Execellent(エクセレント)
このような評価のエクセレントカットのダイヤにはトリプルエクセレントではないにも関わらず、
対称性はExecellent(エクセレント)のため、
H&C(ハート&キューピッド)評価がつくこともあります。
つまり、エクセレントカットの評価を整理するとこんな感じになります!
エクセレント評価と言っても、
3EX H&C(トリプルエクセレント評価でハート&キューピッド評価付き)
3EX(トリプルエクセレント)
EX H&C(エクセレントだけど対称性に優れ、ハート&キューピッド評価付き)
EXCELLENT(エクセレント)
の4つにわけることができます。
トリプルエクセレント表記でもご注意を!
トリプルエクセレント評価のものでもH&C評価がつかないものがある、
と前述しましたが、基本的には
トリプルエクセレントであればだいたいがH&C評価がつきます。
トリプルエクセレント+H&C=取引価格が高い
トリプルエクセレント=取引価格がH&C評価つきよりは安い
トリプルエクセレントH&C評価とトリプルエクセレントの価格を比較するとこんな感じです。
なので、
販売者側からすれば基本的に、トリプルエクセレント評価が出たら、
H&C評価もしてもらった方が高く売れるから得
なわけです。なので、
トリプルエクセレント評価のダイヤは販売者側からしてH&C評価もついていた方が絶対良いわけです。
なのにトリプルエクセレント評価だけにものがあるのはなぜ、、?それは、
〝H&C評価がどうしても下りなかった可能性〟
が非常に高いということが言えます。
ちなみにおもしろい話をすると、物にもよりますが、
トリプルエクセレント(H&Cなし)とエクセレントのダイヤでは、国内取引相場はあまり変わらない
という事実もあります。
注意
H&Cが評価として、鑑定書に記載されるのは、日本国内の鑑定機関のみです。
世界的権威のあるGIAではH&Cという評価はされないので、H&C評価か気になる場合は国内の鑑定機関に依頼しましょう。
はい!というわけで、ダイヤモンドのカット評価上位である、
〝トリプルエクセレント〟と〝エクセレント〟
の違いについてでした!
ご参考に!
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